反出生主義とは、
- 生まれてきたくなかった
- 生まれてこない方が良かった
- 子供は産まない方がいい
という、新たな生命を誕生させることを否定する思想です。
そんな反出生主義をテーマにした作品は多くないですが、そういった内容を含む作品はいくつかあります。
今回は、そんな反出生主義が関係する漫画や映画などの作品をご紹介します。
作品に関するネタバレを含むことがあるので、ご注意下さい。
反出生主義についての詳しい解説は、以下の記事を参照下さい。

反出生主義が関係する漫画
アシュラ
週刊少年マガジンで、1970年〜1971年にかけて連載されたジョージ秋山氏の作品。
平安時代末期、飢饉によって多くの人々が亡くなり、一部の者たちは人を殺して食べているという世界が舞台。
そんな世界に生まれた子供が主人公で、空腹に耐えかねた母親に食べられそうになるという悲惨な状況から物語が始まります。
そして運よく生き延びた主人公も人を食べて生きていくという過酷な人生を送り、物語の後半になるにつれて「生まれない方が良かった!」と叫ぶシーンが増えてきます。
そんな「アシュラ」のような世界で生まれた子供は、確実に不幸で過酷な人生が待ち構えています。
なので、そんな確実な不幸が待ち構えている世界に子供を産むのは罪、という内容になっています。
反出生主義は、そんな悲惨な世界でなくても「苦しみや不幸を経験する可能性があるなら産まない方が良い」という考え方になります。
Twitterからの感想
そういえばジョージ秋山のアシュラ読みました
— プルルヤン (@pururu_yan) June 22, 2023
反出生主義・人間の獣性をテーマにした強烈な作品だった
「反出生主義」と呼ぶ前からの
— トークラウンジ (@talkloungetalk) August 22, 2022
ジョージ秋山永遠のテーマ アシュラから50年が経ち今の時代にリンクする。 pic.twitter.com/u8sqbb768a
反出生主義みたいな話を聞くと、どうしてもジョージ秋山アシュラを思い出す…。 pic.twitter.com/AGL6yHZM2D
— トークラウンジ (@talkloungetalk) December 12, 2021
反出生主義(?)の皆さんにおすすめ!
— 冷凍ねずみ@日本語が下手 (@freezed_mouse) June 24, 2021
ジョージ秋山先生のアシュラ!! pic.twitter.com/eH25TH2eMD
進撃の巨人
これは超有名な作品なので、知っている人も多いと思います。
反出生主義がテーマではありませんが、作品の後半で「僕らは生まれてこなければ、苦しまなくてよかったんだ」というセリフが出てきます。
かなり絶望的で救われないシーンが多いですが、「反出生主義が関係する漫画」という話題には高確率で名前が挙がるのが、この進撃の巨人になります。
Twitterからの感想
話は変わって、また進撃の巨人の話になっちゃうけどさ、あのイエーガーっていうキャラって典型的な反出生主義の思想を持ったキャラだと感じてるんよね。ーもしも、ホントに悪の組織なるものがあって裏で日本を根絶やしにする方法は?って考えちゃうとちょっと「ぶるっ:(´◦ω◦`):」てならない??
— andansipoo (@andansipoo1) December 4, 2023
進撃の巨人見てるんだがなんか反出生主義みたいな話になってきた
— すすまみれ (@sumire430) December 3, 2023
進撃の巨人て、反出生主義(=生まれてくるのは不幸なことだ)をゴリゴリにメジャー作品でやってるのがすごいなって思う。
— yukino (@_sprss) November 28, 2023
もちろん、ストーリー上は否定するわけだけど、作者自身は反出生主義なんじゃないかなって感じがする。
(進撃の巨人の作者である)諫山創先生が反出生主義者である可能性、今でも7割くらい感じている。
— 青霊 (@seirei3210) November 23, 2023
もし公言したらアンチが大量に湧くだろうし、下手したら命を狙われるからね…
終盤で出生を肯定する流れにしたのはカモフラージュの可能性を感じる。
ワンピース
これも説明不要の超人気漫画ですが、反出生主義とは無関係だと思いますか?
もちろん反出生主義をテーマにした作品ではありませんが、ワンピースを読んでいる人なら誰でも知ってるシーンで反出生主義を思わせる描写があります。
それは、人気キャラクターのエースのシーンです。
エースは父親が大罪人ということで、「俺は、生まれてきても良かったのかな」と、自問自答するシーンがあります。
その答えは自分なりに見つけますが・・・あとは作品を読んで頂ければと思います。
Twitterからの感想
ONE PIECEのエースも生まれてきてよかったのか悩むシーンがあるんだけど、ミュウツーの逆襲や進撃の巨人ほど反出生主義の文脈で出てこないのはなぜか
— 生命倫理相談所・反出生主義研究会 (@bioethicsclinic) November 28, 2023
ワンピース、あまり真面目に読んだことないからわからんけど、エースって反出生主義なの?
— Zunda@youtuber・ゲーム垢 (@Zunda33788057) December 18, 2023
ONE PIECEの主人公の義兄エースは「生まれてきてよかったのか」悩んでいましたが、白ひげという偉大な“父親”や“家族”に出会い、愛されたことに感謝して逝きました。
— スナオ (@Docile_yohlie) December 2, 2020
生まれてきてよかったかという悩みは他者から無条件に愛されると反出生主義にはならないのかも#反出生主義 #誕生肯定
反出生主義が関係する小説
ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語
これは、明確に反出生主義をテーマにした作品です。
全能の魔王が現れて、10人の人間に「人類を滅ぼすか否か」の議論を強要するという物語。
その10人の中の1人が「人類は滅亡すべきだ」と主張をするというので、それが反出生主義者になります。
そして他の9人も、それぞれ別の主義者という感じです。
Twitterからの感想
【読了📝ただしい人類滅亡計画】
— セトセイラ (@sennnennzakura) January 6, 2024
これは、演劇で観たい本だったなぁ〜。
反出生主義についてポップに学べる本。哲学的でとても難しい話。
✔︎不幸は幸福で相殺されず、不幸は諸悪の根源である
✔︎不幸があるなら、出生はすべきではない
✔︎世界は、ハエ(不幸)の浮いたスープ(幸)と同じである pic.twitter.com/1yniq2qq0s
品田遊先生の「ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語」
— 智子 (@tomoko_kaidan) January 4, 2024
私は反出生の考え方にミリも賛同していないし出産については「自分が子供欲しいから&子供に幸せを感じられるよう努力する人生が欲しいから産んだ」と考えているが、そんな自分でも興味深く読めた
ただしい人類滅亡計画もタイトルと帯だけ見たら100香ばしい本だけど、実際は難しい考えを分かりやすく小説にしただけの理屈本だし、この筆者の本業はインターネットでバカにされる事です やっぱ香ばしいのか?
— あさひ (@ll0_xxx0) December 20, 2023
ただしい人類滅亡計画のお陰で反出生主義というものの輪郭くらいは掴めた気がする
— ボルさん Ver.2 (@yut6hof) December 12, 2023
反出生の人が読んだらどんな感想になるんだろう
夏物語
タイトルから、

爽やかな夏の青春ストーリーかな?
と思うかも知れませんが、実際には「子供を産むべきかどうか」といった内容となっています。
Twitterからの感想
川上未映子さんの夏物語をやっと手に入れてちまちま読んでたんだけど、昨日夜に後半300ページ一気読み。素晴らしかった。特に遊佐が好きだと思ってしまうのは、私もどこかで男を怨んでいる女の子の母だからだろうか。
— 雨@4y♀ (@arhl25) January 13, 2024
でも、やっぱり私も善百合子を抱きしめたかったし、その言葉に打ちのめされもした。
夏物語 川上未映子
— 杏 (@tabuneigazuki) January 4, 2024
生殖を非倫理的と位置づける反出生主義者の主張に心痛めた。生まれや育ちのルーツ、生きていくために植え付けた価値観、多様な考えに触れたあとに選ぶ生命との向き合い方が具体的に描かれている。今の自分が読むべき本でした。 pic.twitter.com/tNItvxmuQY
#会わないオフ会年末年始の読書編
— 文イさん (@It4sek) January 4, 2024
『夏物語』、昨年読んで一番印象的で、衝撃的で、最後は大泣きした本なのだ。長いし、色々リアルで痛々しいシーンも多いから一概におすすめはできないのだが、反出生主義や精子提供での出産など、様々な現代的なテーマが盛り込まれていて、考えさせられたのだ。 pic.twitter.com/aiTGeod2At
川上未映子さんの夏物語を読んだ。5年前くらいに現代思想の反出生主義の特集を食い入るように読んだのを思い出した。誰も明確な答えを教えてくれないのが不安であれ以来、出生について考えるのを避けていたな。夏物語は、考え続けながらでいいんだと教えてくれたみたいに感じた
— 츠키 (@s8vh1) October 1, 2023
反出生主義が関係する映画
ミュウツーの逆襲(ポケモン)
ポケモンが反出生主義??と思うかも知れません。
しかし、このポケモン劇場版第一作『ミュウツーの逆襲』は、
- 反出生主義が一つのテーマとなっている
- 反出生主義の話ではない
と、意見が割れるような内容となっています。
Twitterからの感想
ミュウツーの逆襲って反出生主義が一つのテーマではあるよね
— Lucy (@reavangardelucy) July 19, 2023
まぁこの考え方自体大昔からあるんだけど
反出生主義のwikiにミュウツーの逆襲入ってておもろ
— 大森 (@oomoriseigo) January 25, 2023
そういう話でもないだろ
もはや反出生主義の代名詞みたいな『ミュウツーの逆襲』だが、タイトルが出るまで20分あるのか。結構忘れちゃってるな。
— チサチョス@ワンダホー (@chisachi_m) December 14, 2022
『ミュウツーの逆襲』で、ミュウツーは反出生主義的思想でしたが、命の大切さに触れ、生きることを肯定できるようになります。
— わだよしき (@PQN_2525) December 13, 2022
そして、カスミの「いるんだからいるんじゃない」という自己存在の確立。
母親目線で綴られたエンディングテーマの歌詞。
これは誕生肯定の物語だと思うんです。
存在のない子供たち
これは、2018年にレバノンで公開されたドラマ映画です。
主人公の少年が「僕を生んだ罪」「大人は世話ができないなら生むな」と、両親を訴えるという内容です。
アラブ映画・中東映画としては、史上最高額の興行収入となっています。
Twitterからの感想
私は観てないんだけど、「存在のない子供たち」という映画で、貧しさでその日を生きるのがやっとの状況の中、「どうして僕を産んだの?」と親が子供に問われるシーンが予告であったと思うけど、反出生主義者の人が親ガチャでそう思ってしまうのは仕方ないよなって思う。綺麗事ではないよね。
— ひろこ (@hasutoniwatori) December 5, 2023
ネトフリで「存在のない子供たち」を見ました。最初から最後まで悲劇ではあるものの邦画みたいなどんよりした暗さは少なく、スラムの風景と生き延びるたくましさのほうにどちらかというと胸打たれる感じです。反出生主義的というにはド直球過ぎるけれども正当性しか感じなくてすっとしてしまう。
— yuripop(ゆりぽ) (@yuripop) June 21, 2021
映画『存在のない子供たち』見た。傑作。お勧め。レバノンのスラム街を描いたもの。というか、いわゆる「反出生主義(=この世に生まれてきたって幸せになれねぇんだから子どもなんか生むんじゃねぇよ主義)」を扱ったもの。中東の現実を見せつけられる本格的な社会派映画。凄くディープ( ´・畠・`)山 pic.twitter.com/xn5qfRK4Sq
— 畠山 雄二 bot (@bot82460412) June 6, 2021
「存在のない子供たち」鑑賞。
— たつみ (@piiiiiiiiiiiiza) August 22, 2020
世話できないなら産むな、と言う出生証明書がない主人公。ずっと真一文字に口を結んで泣いた場面がなかったのは泣いたところでどうにもならないと分かってただろうから。
たまたま今日反出生主義について考えることがあったからこのタイミングで観れてよかった。 pic.twitter.com/u2ZJtlYqPO
ソウルフル・ワールド
これは、アメリカのCGアニメ映画になります。
人間が生まれる前に「どんな自分になるか」を決める、「ソウル」という世界が舞台になります。
Twitterからの感想
ソウルフル・ワールド、主人公の相手役(性別未定なのでヒロインともヒーローとも言いがたい)が反出生主義みたいなことを言い出して穏やかじゃないな……と思ったが、自分の内面について深く思索してしまうゆえに生きる意味について考えてしまうという話で、すごく描写が上手いなあと思った
— かんなべ (@erai_kannabe) July 13, 2023
ソウルフルワールド、反出生主義殺し映画のトップオブトップだと思う
— 本末転倒太郎 (@GOODBYE_KITTY3) July 15, 2021
『ソウルフルワールド』、当たり前のようにトレント・レズナーの劇伴がいいうえに予想外に映像もよく、おまけに反出生主義とマインドフルネス、そしてアンチ生産性&人生の目的論みたいなものを掲げてるの最高すぎて、大号泣してしまった
— ボブ (@bobryuno) February 9, 2021
『ソウルフルワールド』生きたいジョーと産まれたくない22番、2人の魂の物語。
— 日野映 (@Sadd1e_Tramp) January 26, 2021
流動的な社会では如何に先を読むかみたいな未来志向が求められるのだけど、結果、22番みたいに強迫的なリスク回避の末反出生主義に陥るか、ジョーみたいに強迫的に自己実現を求めた末万年モラトリアムに陥りがちという話し pic.twitter.com/05LSiMbniK
まとめ
今回は、反出生主義が関係する作品をまとめてご紹介してきました。
哲学本などを含めたらかなり膨大な数になるため、今回はそれ以外の作品に絞ってご紹介しました。
また、今度追記していくかも知れません。
以上になります。

